病院は、個室の病室と「陣痛待ち」と呼ばれる病室があって、

陣痛が来るとそこで待機して 

"いざっ出産"となったら、分娩室へ移動する。 

病院に着いた時には、妻は陣痛待ちの部屋のベットにいた。 

「どう？お腹の調子は？」 

「大丈夫。まだそこまで痛くない」 

そんな会話をしてると、 

隣のベッドから、「ヒーヒーフー」という声が聞こえるが、どうも隣のママさんは、かれこれ陣痛がきて三時間程繰り返しているらしい。 

隣の旦那さんは、三時間背中と腰をさすっているらしい。大変だ。 

現在の時刻が夜10時。まだ来ないからということで一度個室に戻った。 

お腹空いたなと思いつつ、 

テレビを見ながら雑談してると 

「陣痛が来た」と妻が言う。 

腰が痛いというので、さすりながら 

「おさまった」「陣痛がきた」を繰り返し、 

痛みがあるとさするを繰り返す。