祝!誕生!!出産前 その4
分娩室へ移動して、いろいろと準備をしている時は、パパはそのまま先程の部屋で待機。
とにかくこの間が長い。
特に何かするわけじゃなく、置いてある器具の名前を見たり
うろうろ歩いたりしながら、ただいつ来るかわからないけど待つのみ。
15分ほどして呼ばれ、分娩室へ入ると
妻は、汗をかきながらすでに戦闘モードに入っていた。
看護師さんは、「まだいきらないで、力抜いて!」
妻は、「フーフー」と息を吐く。
「目を開けて、つぶらないで!まだ!まだよ!」
妻は、「フーフー」の繰り返し。
そんな妻の頭の方に立って肩を持って、頭を撫でながら声をかける。
(男はなにもできないなと思いながら、同じ呼吸で身体を支える。)
その頃、じいちゃんドクターが手袋をしながら
「最後にちょっとだけお手伝いしますからね~」と言いながら入って来た。
「はい。行くよ〜」
何回かいきんだ後、
「はい、もうちょっとよ~。もう出てるからね~。頭出てるからね~。力抜いて~。」
そのあたりで、出て来ました!!
赤ちゃん!
(テレビみたいに大きな声で、おぎゃーとかなく目をつむった白ピンクの塊が出てきた)
妻は、ハァハァと息を整えながら、その顔は大きなことをやってのけた後の安堵感で笑顔でいっぱいです。
さすがに、こちらも安堵の笑顔。
「よくやったなー。お疲れ様。」
少し涙が溢れました。感情が溢れてきて、なんとも言えない涙。
あーよかった~。