妻の妊娠から、気付くと早10カ月。

そろそろかな・・

いつでも、出産に立会う気持ちを持ちつつ通勤をしている。

仕事中もLINEをチェックしながら、何かあればすぐに連絡が来るように話はしている。

そんな毎日の中・・

予定日の10日前に、「破水した」とラインが来たのが午前11時30分。

こういう日に限って仕事が立て込んでいて、すぐにでも病院に向かいたいのに、無理そうだ。

とりあえず、今日の仕事を終わらせて病院に向かうか。

「できれば立会いたいから、間に合ってくれればいいが・・」

その間、状況を確認しながらまだ陣痛は来ていないとのこと。

でも、破水したらすぐ出てくると勘違いしているので、気持ちは焦る。

バタバタしたあげく、病院に着いたのは20:30すぎ。

今日のお見舞いの時間も終わったみたいで、病院の入り口のセキュリティは固く、

着いたのにすぐに中には入れない。

LINEに連絡しても、既読にならない。

インターホンで警備員を呼び、開けてもらう。

余計な仕事を増やしたくない警備員は、これからの出入りについて釘を刺しにくる。

病室に着くと、まだ陣痛がそこまで来てないとのことで、

仕事を早く終わらせるために抜いた食事を、取り返そうと外出を考えるが、先程のセキュリティのことを思うと、諦めた。